Penetrate Eye
光と闇は背中合わせ 光があるからこそ 闇の深さを知り 闇があるからこそ 光の輝きを知る だが、大半の者達はそのことに気付かず、ただ闇雲に闇を恐れ光に固執する。 闇に生きる者達をただ、否定する。 闇の中で優雅にひらめく白い手。 月もない、星明かりだけの闇の中、白い手の持ち主は狙った獲物に向かい、艶然と微笑む。 「・・・あぁ・・・」 魅入られた若い娘−−−これから夜遊びに出るところだったのだろうか。都会的なボディコンシャスな衣服に身を包んだ、派手な感じのする美人である。その綺麗に紅を乗せた唇からため息が漏れ、白い手に招かれるまま、ふらふらと手の持ち主の側に歩み寄る。 「あぁ・・・」 歩み寄り、更に間近で見た人物の凄絶な美貌に、再び魅入られたため息が零れる。危険だと感じる間もなく、ただ魅了される。 白い手が娘の顎に掛かり、上へと持ち上げる。娘の黒髪がサラサラと音をたてて流れ、顎を持ち上げた事により細い首筋が露になり、娘に魅了の力を使った人物はそこに唇を近づけ・・・ 「っ!?」 不意に襲った首筋の激痛に悲鳴を上げる間もなく、娘は地面へと崩れ折れた。 「・・・見かけより、美味しくはなかったな。ま、このご時世に純粋な人間がいるとは思えないけど」 ペロリ、と娘の血が付いた牙を舌で嘗め、呟く人物。 蒼の髪、シアンブルーの瞳、病的ではない白い肌。パーツの一つ一つが絶妙な位置に配置され、芸術的なまでの美貌となっている。・・・いや、その表現では生ぬるい。 凄艶、凄絶・・・凄みのあるような、震えがくるような美貌だ。 だが、闇の中に浮かび上がるその人物の姿を見れば、十人中、十人が言うだろう。 ・・・『ヴァンパイア』、と。 一陣の風が吹いた。 蒼の髪を揺らせたその風の中に何者かの気配を感じ取り、瞬時に口元にある牙を隠した青年はゆるりと振り返った。 最初に目に飛び込んできたのはサファイアの瞳だった。 薄闇の中でも煌く、『蒼』の輝き。その瞳の持ち主が、ただ青年を見つめている。 再び、風が吹き、その場所に漂っていた濃厚な血の匂いを運び去った。 「・・・何をじっと見ているんだい」 最初に声を出したのは青年の方。この現場を見ても悲鳴を上げず、脅えもしない、ましてや自分を『化け物』呼ばわりもしない珍しい反応に興味を覚えて。 「珍しいな、と思って」 「珍しい?何がさ」 薄闇に輝くサファイアの瞳の持ち主は驚いた事に、まだ若い・・・少女のようだ。瞳以外は闇に紛れ、声だけが頼りの判断だが、おそらく間違いはないだろう。 「夜の住人がこんなところに出てくるってことが。夜の住人にとって、この辺は住みにくいと思うんだけど」 淡々と紡ぐ声と言葉。驚く程冷静な精神。それが、少女の−であるだろう−口から出ている事自体、信じられない。 「だが、場所を選んではいられないご時世だ」 「それもそうね」 ビルの谷間に出来た闇の中で、サファイアの瞳が空を見上げた。 「昔のような、明かりがないが故の闇は少なくなったわ。代わりに、明かりが蔓延しているが故の闇が出来ている。不思議と、後者の闇の方が濃いのは何故かしらね。・・・貴方達、夜の住人にとっては都合がいいのでしょうけど」 サファイアの瞳の持ち主が動いた事により、その者が持つ香りが青年に届く。 ・・・かぐわしい、食欲をそそる香り。 本能が囁く。ホシイ、と。 青年の喉の渇きに、ダイレクトに訴える香り。極上だと分かってしまう、その香り。 ひらり。 闇の中で白い手がひらめく。狙い定めた獲物を招くように、魅了の力を込めて。 ひらり。 この魅了の力から逃れることが出来る者はいない。 だが。 「・・・悪いけど、私にその力は効かないわ」 ため息をつきつつ、青年が見定めた獲物は言いきった。 「・・・何故?」 今までとはあまりにも違いすぎる。出会いからしても普通ではなく、自分の力が効かない相手に出会ったのも初めてである。自分が何者かも分かっていて、尚恐れず、隣人と話すように平然と会話を繰り広げる。・・・俄然、興味が湧いてきた。 「君は一体、何者なんだ?僕がどんな生き物か知っていて、平然としているその図太さは一体、どこから来ている?」 相手は肩を竦めた・・・ような気配を運んだ。 「私は私。説明のしようがないわね。ま、私の肉体が何故だか貴方達、夜の住人にとって最高のご馳走らしいってことは分かるけど・・・たぶん、その対抗手段としてこの能力がついたんじゃないかしら?」 「能力?」 あくまでも冷静な言葉を綴る声に、青年は首を傾げてみせた。サラリ、と蒼の髪が青年の肩の上で揺れ、たとえようもない魅惑的な魅力を見せつける。 獲物を誘う、誘って食い殺す捕食者の魅力だ。 だが、その魅力も闇の中で対峙している人物には効かない。 「私の能力は貴方達の魅了、魅縛の力を無効化すること。そして、真実の姿を見破る事。もっとも、私自身にしか効かない能力だけど・・・身を守る程度としては十分よね」 「確かに」 魅了、魅縛の力が使えないのなら、彼女は相手に対して警戒心を鈍らせることはない。真実の姿を見破ることが出来ればやはり、警戒が必要な相手に気を抜くことはないだろう。 「『グラムサイト』の持ち主だとはね」 グラムと呼ばれる妖精は気に入った人間に見えないものを見たり、真実を見通すことのできる視力を与えることができ、その能力をグラムサイトと言う。この人間はその能力の持ち主。 「・・・私、帰らないと」 青年の言葉に何の感慨を持つことなく、ふいにグラムサイトの持ち主は呟いた。 「この人間を放っといてかい?」 青年が糧とした女性に視線を向け、冷静な声は冷静な判断を下す。 「命に別状はないもの。ここで助けてしまったら、今度は私が面倒に巻き込まれてしまうわ」 「だから、このままにしておくと?」 「そう。私自身も人に関りたくない事情があるのよ。・・・貴方達、夜の住人と同じようにね」 今度は完全に青年に背を向ける。・・・いつ、彼が襲ってくるのか分からないのに、当たり前のように、その場から立ち去る意志を見せた人物に、青年は抗い難い興味の赴くまま、尋ねる。 「まだ、君の名前を聞いていないけど」 立ち止まらずに、冷静な声は答えた。 「もう会うこともない貴方に名乗っても仕方ないわ」 その言葉を最後に、その人間は完全にその場を立ち去った。・・・人外の彼にサファイアの輝きの記憶を植え付けて。 「・・・面白い」 ポツリ、と呟いた言葉は楽しそうな響きを持ち、続けて押えた笑い声がその唇から零れる。 「『もう会うこともない』、か。だったら、もう一度会うまでさ」 この人物にとってそれはわけもないこと。 くるり、と方向を変え、自分が糧とした娘には目もくれず、夜の生き物は姿を消した。 夜の生き物と別れ、すたすたと歩いていた人物は自分の髪に戯れてきた風に、ため息をつく。 「・・・まぁね。『グラムサイト』の能力を持っていても、危なかったわ」 そう、あの凄絶な美貌そのものが、そしてそこに宿る魅力が、たとえ魅了の力を使わなかったとしても、十分に惹きつけられる魅縛の力。あの青年はただ、にっこりと微笑むだけで糧を得られるだろう。『グラムサイト』の能力を持つ自分さえ、その魅力に惹きつけられそうになったのだから。 自分の髪に触れ、誰かにぼやく人物は声からの予想と違わず、十六、七ぐらいの少女であった。 ビルの谷間の薄闇では分からなかった少女の姿が、街燈の光を受けて現れる。 素晴らしい艶のある栗色の髪。大きな、強い意志に輝くサファイアの瞳。肌理の細かさが伺える、しっとりとした優しい肌。 不思議な雰囲気を持つ少女だった。 どこか、何かを超越しているような、物事を達観しているような。 普通の少女には持ち得ない、強く、そして捕らえどころのない雰囲気。 「・・・ん?別に怒ってはいないわよ。人生が面白くなったからね。・・・随分、長い人生になっちゃったけど」 サラリ、と栗色の髪が揺れる。どうやら、少女の髪に何かが戯れているようだ。 「でも、そろそろここを離れた方がいいかもしれないわね」 ポツリ、と考え込む目付きで少女は呟く。 「夜の住人が出てきたんだもの、この街を出るべきよね、やっぱり」 自分がどれだけ、彼等に好かれる−食欲をそそる−体質なのか、よく分かっている。その気になれば、今日出会った生き物はすぐにでも自分の居場所を突き止めるだろう。 「いい街だったんだけどな・・・すぐに、出るか」 決断は一瞬。そう決めた少女の瞳に迷いはなく。 「行きましょう」 側にいるのだろう、人の目には決して写らない何かに声をかけ、少女は再び闇の中へと姿を消した。 「・・・いない」 苛立たしげに蒼の髪とシアンブルーの瞳を持つ、凄絶な美貌の青年は呟いた。 昨夜出会った、興味を掻き立てられた人間をすぐにでも探せると思っていたのに、見つけることが出来ないのだ。 「おかしい」 人間は何らかのしがらみがあり、そうそう簡単に行方をくらますことなど出来ないはず。 なのに、どこにも痕跡がない。この街には、いない。 「ならば、追うまでさ」 自分をここまで駆り立てる存在は初めてだ。 あの存在感、不可思議な雰囲気、冷静な精神。 何もかもが新鮮で、興味が溢れていく。 かぐわしい香りのする肉体よりも、その存在そのものに惹かれる。 「見つけてみせよう、必ず」 住宅街の外れにある、賃貸家屋に栗色の髪の少女はいた。 夜の住人である青年と出会ったその足で別の街に移り、現在、この家を仮の住まいとしている。 こじんまりとした感じのいい家であり、その家に居を構えることにした少女は庭に少しながら花が咲いているのを見つけると早速その花を少し切り、食卓に飾った。白いマーガレットの花が白いテーブルクロスと調和して清々しい雰囲気を演出する。しかし、どこかよそよそしい感があり、生活臭のない借り物めいた雰囲気は拭えなかった。それが何故なのか、少女はよく分かっている。 「ここも、いつまでいられるか分からないものね」 花を飾った後、そのテーブルでお茶を飲んでいた少女が瞳に憂いを浮かべ、ため息をついた。 その少女の目の前に置いてある、お茶菓子のクッキーがひとりでにコトコトと動き、端から消えていく。 「美味しい?」 くすり、と笑った少女は先程ため息をついたような憂いを拭い、木椀の菓子皿にクッキーを追加した。 窓から風が吹き込み、少女の栗色の髪を揺らす。 「・・・え?」 自分の髪を揺らした風の中から危険を知らせる声を聞き取った少女は戸惑い、窓の外へと視線を向けた。その瞬間、玄関から客の訪問を知らせるチャイムが鳴り響く。 この家に落ち着いてからそれほど時間は経っていない。当然、友人や知りあいの類いもおらず、ここに訪ねてくる人物はいないはずだ。そのことを不審に思いながら、玄関の扉を開けた少女の目の前に立っていたのは。 「貴方・・・あの時の」 蒼の髪、シアンブルーの瞳、冷たく整のった凄絶な美貌の持ち主である人外の青年。 「やっと、見つけた」 満足そうに笑う青年に少女は唖然としてはいたが、やはり、並ではない神経の持ち主なのだろう。表面上は平然とした態度で青年と対峙する。 「よく、ここが分かったわね」 「まぁね。それより、入れてくれないのかい?」 「・・・どうぞ」 青年の質問というより要求に躊躇いはしたものの、ここで押し問答をしても仕方ないと考え、少女は青年をダイニングへ案内した。さっきまでテーブルの上や窓際で遊んでいた、人の目には見えない存在達は危険と判断したのか、彼がダイニングに入って来る前に姿を消している。正しい判断と言えるだろう。自分も出来れば逃げたかったと密かにため息をつきながら、少女はティーポットに手を伸ばした。 「紅茶を飲んでいたんだけど・・・貴方も飲む?」 ティーポットを掲げて訊ねる少女に、青年は頷きながらも注文する。 「薄目に作ってくれると有り難いんだけど?カフェインはあまり好きじゃないんだ」 「分かったわ」 手早く二人分の紅茶を入れた少女は青年の目の前にカップを置き、自分もカップを持って真向かいに座った。一口、紅茶を飲んだ少女は改めて目の前の青年に質問する。 「どうしてわざわざ、私を探したりしたの?」 何度か、夜の住人に出会ったことはある。その時も自分の名前を名乗らなかったし、住んでいた場所を引き払っても追いかけてくる者などいなかった。自分の前で優雅にカップを持ち上げて紅茶を飲んでいる青年を除いては。 「興味があったからさ」 「興味、ねぇ」 「それ以外のどんな理由が必要なんだい?」 確かに、一理ある。 「とりあえず、自己紹介が必要だな。僕はセイラン。あの夜、君が見た姿が僕の正体」 「・・・アンジェリーク」 相手が名乗りを上げたのに自分がだんまりを決め込む訳にはいかず、しぶしぶながら少女は自分の名前を相手に教えた。 「アンジェリーク。『天使』、か。君は本物の天使なのかい?」 「まさか」 あっさりと否定した少女の姿をじっくりと眺めながら、青年はふぅむ、と唸りながら自分の顎に手を添える。 「だが、人間でもないね?あの夜はじっくりと観察する暇もなかったけれど、こうして見るとよく分かる。その食欲を刺激する肉体といい、身に纏う気の輝きといい、ただの人間が持ち得るものではない」 「・・・それでも、人間だったわ。この『グラムサイト』を貰うまでは」 自分の瞳に触れ、少女は苦みの混じった笑みを漏らした。 「彼等はどうやら、私の瞳が気に入ったようね。綺麗な『蒼』だから、この『視力』をあげるって彼等は言ったの。・・・それだけなら、私もただの人間として生きることが出来た」 コクリ、と一口、紅茶を飲み、少女は話し続ける。 「始めは単純に喜んでいたわ。普通なら見ることの出来ないもの達を見ることが出来るのですもの。だけど・・・何時頃かしら。私の体の時が止まってしまっていることに気付いたのは」 「時が・・・止まる?」 「手っ取り早く言えば、不老の体になったってことね」 内容の重さに反比例して、少女の口調は淡々としている。 気の遠くなるような時間を生き、悟りめいたものを持っているのだろう、少女の瞳にあるのは静謐な光。 諦めからくる虚無ではなく、静かに時を見つめる強さ。 「普通、『グラムサイト』を貰ったからといって、不老の体にはならないんじゃないのかい?」 「当然よ。私の体が特異体質だったみたいね。どうやら、ほんの少し、妖精の血が混じっていたようなの」 『グラムサイト』を貰った時にそのほんの少しの血と反応して、不老の体になったらしいと少女は自分の推測を目の前の青年に話した。 「じゃあ、そのことがあって、人と関ることを避けている訳か。・・・それでも、僕をどうにかしようとは思わないのかい?」 「どうにかって?」 「普通なら、僕のような存在を消してしまおうとかするだろう?自分でしないにしても、その手段を考えたりしないかい?」 「その必要があるの?」 あっさりと切り返された言葉に、青年のシアンブルーの瞳が面白そうに輝く。 「じゃあ、君は必要がないと思うんだ。・・・僕が、『ヴァンパイア』でも?」 「血を糧として生きている者達を『ヴァンパイア』と定義するのなら、確かに貴方は『ヴァンパイア』だわ。でも、それだけ。いくらかの血を取られた人間は死ぬ訳でもないし、新たな『ヴァンパイア』になる訳でもない。ただ、それだけの夜の住人をどうにかしようなんて思っていないわ」 世間一般に信じられているように、『ヴァンパイア』に血を吸われた者達が新たな『ヴァンパイア』になることはない。それは、人間が作り出した迷信だ。もし、その迷信通りだとすれば、この世はあっという間に『ヴァンパイア』だらけになってしまう。また、血を吸われた人間が命を失うとすれば、あちこちで死体が転がっていることになるだろう。 そしてこの時、青年はある事に気がついた。この少女は初めて出会った時から、自分の事を『ヴァンパイア』と呼んだことはないことに。ずっと、『夜の住人』という呼び名を使っていたことに。 ・・・つまりは、そういうことだ。この長い時を生きてきた少女は自分達のような存在を認めている。自分から関ろうとはしないし、見ているだけという、甚だ消極的なものではあるが、それでも人間とは一線を画した別の次元の生き物として。 「僕も随分と長い時を生きてきたけれど、君のように面白い生き物に出会ったのは初めてだね」 くすり、と青年は笑みを漏らした。退屈しきっていた自分を、これ程までに惹きつける存在があるとは。 ・・・いや、初めて出会った時にサファイアの輝きを見つめた時から、惹かれていたのだろう。 離したくない。 この貴重な存在と共にいたい。 そう、思った青年は少女に告げる。 「・・・決めた。僕も君と一緒に暮らすことにする」 「・・・はぁ?」 いきなりの青年の宣言に、少女は素っ頓狂な声を上げた。そこに至るまでの経緯が見事にすっ飛ばされているのだ、当然であろう。 「あの、ちょっと、暮らすって、貴方・・・」 「セイラン」 慌てる少女を無視して、青年は台詞の訂正を入れる。 「さっきも言っただろう、アンジェリーク。僕はセイランだ」 「・・・」 強引な話の運びに、少女は呆れて言葉も出ない。そんな、沈着冷静だった少女の唖然とした姿を見て、青年はくすくすと笑った。 「君のような存在は探したっていない。この僕をこれだけ惹きつける存在は、ね。そんな君を手放すような愚を冒すほど、僕はマヌケじゃないよ」 少女の細い手を取り、青年は騎士が姫君に忠誠を誓うように中指に口付ける。 「セイラン」 ため息をついた少女は諦めた。そして、認めるしかなかった。自分も、この人外の存在に惹かれていたことを。 そう、あの時、シアンブルーの瞳を見つめた時に。 「・・・そうね。これからの果てのない時間の中、貴方と共に過ごすのも、いいかもしれないわね」 「お互いに、退屈はしないと思うよ」 闇に生きる、夜の住人の青年と光を見つめる『グラムサイト』の不老の少女。 この二人が時を越え、場所を変え、共に過ごしているのを知るのは彼等の周りにいる妖精達だけ。 彼等がいつでも一緒にいることを知っているのも、妖精達だけ。 そして。 やがて、伝説となって伝えられるだろう。 闇よりいでし青年の傍らに、光に愛でられた少女が微笑んでいたことを。 やがては、それも伝説に−−− END |