sweet valentin〜プロローグ〜

sweet valentin〜プロローグ〜


2月14日はバレンタイン。
恋する女の子にとって、決戦の日。
甘い恋心をチョコレートでコーティングして意中の相手へ告白する日。
相手の好みを調べてお菓子を作り、一番綺麗に見えるように精一杯おしゃれをして。

気持ちが通じるかなんて分からない。
けれども、これは1つのチャンス。
さぁ、勇気を出して一歩を踏み出して。

バレンタインは恋の勝負の日!

「ん〜っと、これはあの方で、これは・・・」
 女王候補寮のある一室では、一人の少女が明日に迎えたバレンタインの準備に余念がなかった。
「・・・よし、これでOK!忘れている人はなし、と」
 テーブルの上、所狭しと広げられている包みを確認した少女は満足気に頷くとその中の1つを取り上げ、用意していた籐籠の中へと入れる。
「・・・気に入ってくださるといいのだけど」
 少しだけ、心配そうに呟きながら少女はリボンを籐籠の取っ手の部分に巻き付け、キュッと結ぶと見栄えがいいようにリボンの形を整えた。
 リボンの色は好きな人のイメージで選んで。
 そして、精一杯、気持ちを伝えよう。

 勝負は・・・明日。

さぁ、貴女はどのリボンを選びますか?


・・・だから、絵がヘボなのは許して・・・(T_T)