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繰り広げられる宴。
それは、決して華美なものではない。
かといって、質素という訳でもない。
だが、それは、秘密裏に行われる儀式。
ただ、二人だけの。

ただ肌を重ねりあうだけなのなら、きっとこんな思いはしない。
ただ温もりを恋しがるだけならば、こんなに求めはしない。
だけれども・・・。
真実は、ただ目の前の人が欲しい。 それだけ。

「・・・殿下・・・許して下さい」
体が軋む。
どれだけ抱けば、気が済むのだろうか。
そんなこと、分かる筈はない。
ただこの人が欲しいだけ。
それだけだ。
セイリオスは、柔らかな肢体を貪る様に、何度も飽くことなく求め続けた。
今、こうしているだけの不安定な関係。
何時のなったら、この人は真実自分のものになるのだろうか?
こうして肌を重ねるたびに沸き出でる疑問。

きっとこの女は自分のものにならない。
そんな事は十分分かっている。
だが、何時か必ず手に入れてみせる。
今は、その時ではなくとも・・・。

体だけではなく、君のその心。
その魂は手に入れたい。

「・・・ぁ・・・ぁあ!」
荒い息遣い。
繰り返し訪れる快楽の余波。
部屋には二人きりだけ。

快楽が、彼女を誘う。
彼女と自分を。

うっすらと蒸気した頬も。
艶やかに快楽に溺れ、潤んだ深緑の瞳も。
快楽を見せまいと必死に耐えるその表情も。
月夜に照らされ、揺れる絹糸の金の髪も。
私だけが、知っている。
知っているのは私だけだ。
そして、私がこんなに求めていると知っているのも、君だけの筈。

・・・なのに。
何かが足りない。

愛している。
だけど、きっとそれだけじゃ足りない。
君を引きつけるにはまだ何か必要なのだろうか?

「・・・も・・ぅ・・お願い・・・」
赦しを請う君。
だけど、まだ赦しはしない。
君が私のものになるまでは・・・。

「あぁ・・・やぁ・・・!」
悲鳴に近い声が部屋を満たす。
堕ちて行く感覚に、私も誘われて行く。
だけれども・・・。

見えない道をただひたすらに歩む彼。
その彼の終着点は求めている彼女と一緒なのだろうか。
それは誰にも分からない。
ただ彼は、今宵も宴に溺れるのみ。


END