ナンパにご注意〜泰明〜
「ねえ、カーノジョーォ。」 時計台の下で独りで立っていたあかねに、いかにも流行に流された格好をしている男3人組が声を掛けてきた。 「え?わ、わたしですか?」 とりあえず周りを確認したあかねが答える。 その反応に男共は、 「もちろん!ねえカノジョ、1人?」 「だったらさーぁ、俺らと遊ばなーい?」 「そうそう、カラオケでもいこーぜ」 「え、え、で、でも・・・・・・・」 「だいじょーぶ、だいじょーぶ!」 「お金なら俺らが出すからさーぁ」 「ねえ、いこーぜっ」 あかねの意見なんか全く聞く気がない様である。 ゴーインに誘ってくる彼らに、 「わ、わたし、人を待ってるんで・・・・・・」 と答えるあかね。 しかしその意見もコイツ等の耳には右から左にとーりぬけてます〜〜〜状態である。 (聞けよ・・・・人の話・・・・・・・) 「か〜わいい〜〜〜」 「いいじゃん、いいじゃん!」 「そうそう、待ってても来ないんだろ〜ぉ」 「すっぽかされたんだよ」 「そーだよ。そんなヒドイ奴なんかほっといてさ〜」 「俺らと遊ぼーぜ」 「どこ行く?やっぱまずカラオケ?」 「でしょ〜〜〜〜〜!!」 「早くいこーぜ!!」 何時の間にか彼等の中ではナンパは成功したらしいです。 (少しくらい、人の意見聞いて欲しいもんだよね) (それに決まりきったセリフ・・・・・もう少し捻りが欲しいもんだ) そして強引にあかねの手を引いて連れて行こうとする。周りの人は見てみぬフリ。 (せちがらい世の中だよねえ・・・・・1人ぐらい助けてやろうとかさ・・・・思わんのかね) 「え、あ、あのっ!は、離してください!!」 (まあ、とーぜんの反応だよね) とあかねが言うと、 「だいじょーぶだって!早くいこーぜっ!!」 (何がだいじょーぶかっ!何がっ!!ねえ、オイッッ!!!) とこれまた決まりきったセリフでございます。 「は、離してくださいっ!」 「おい、お前。その汚い手を離せ」 抵抗するあかねを救うべく掛けられた (これまた、ベタベタなセリフだったね) 声は男達の背後から聞こえてきた。 「や、泰明さんっ!」 「あかね、すまない遅くなった」 其処に居た男は身長が180程の細身の、モデル顔負けの超が付く美形である。 遠巻きに事の惨状を見ていた人達も思わず見惚れる程である。 (/////・・・・・・・・・・・・・・はっ!つい私も見惚れてた・・・・・・・・・・///) 「なんなんだよっ!貴様はっ!!」 「そうだよ!俺らは今からカラオケいくんだよっ!!」 「だからテメーはどっか行けよっ!!」 (黙ってればいいものを・・・・・・・・知らないよ?キミ達) 顔では圧倒的に負けているにもかかわらず、こいつ等引く気はないらしい。 ちょっと、泰明の近寄り難い雰囲気に押されつつも反抗してみたり。 「お前等・・・・・あかねに何をした・・・・・?」 (あ・・・・・・・・・な、何か・・・・恐いんですけど・・・・?) 「何もやってねーよっ!」 「これからやるんだよっ!!」 ピクッ (オイオイ・・・・・・・墓穴掘ってますよ〜ん・笑) 「だからテメーどっかいけよっ!!」 「いこーぜっ!カノジョ!!」 (や、やめときなって・・・・・・・後が恐いんだから) と言ってあかねの手を引いて行こうとする。 (君等・・・・それって拉致に近くない?・・・・・・・・) バシィ 「いてーーーーーーーーっ!!!」 「な、なんだ!!」 「おいっ!どーしたんだ?!」 あかねの手をとっていた男の手を突然なにかが弾いた。 男達はワケが判らずパニクッております。 (し、式神使ったよ・・・・・・この人・・・・・・) パニック中の男は、取り合えず殴っとけ!!で、止めとけばいいものを泰明に、こいつ等殴りかかっていった。 (死ぬよ、お前等?・・・・・・・・・・・まあ運が良くて、半殺しか・・・・・) ____________約10秒後_____________ 男三人、泰明の足元にだらしなくノビております。 (あ〜あ、だから言ったのに・・・・・・・・・人の話聞かないから・・・・) 「あかね、怪我はないか?」 (あるわけないじゃん。あったらこいつら生きてないでしょ〜?・笑) 「え、う、うん、だいじょーぶ」 「よかった。遅くなって悪かった」 と犬が耳垂れております。 (だって見えたって!見えなかった?!見えたでしょう?!) 「え、時間通りだったよ?」 「いや、私がもっと早く来ていればこんな事には・・・・・・」 「で、でも、何もされなかったし・・・・・・・」 (拉致に近かったけどね) 「しかし、あのような輩に触られるなど!」 (・・・・・・・・・・ん?) 「あかねに触れていいのは、私だけだ!!」 「!!・・・・・・・・・・/////////////////////////」 (ちっ・・・・なんだ、ノロケかよ。言うと思ったけど) えー・・、ここが何所かということを忘れてませんか? 「や、泰明さんっ・・・・は、早くいこうっ!!////」 どーやらあかねちゃんは覚えてたようですね。 周りの視線に耐えられなくなって、一刻も早くこの場を後にしようとする。 「や、泰明さんっ・・・・は、早く!!//////」 何時の間にかこの広場に面した通り付近で顔を真っ赤にして呼んでいるあかねに、泰明は遠巻きに見ていた女の子を全て落としそうな笑顔である。 そしてこれに、周りの女共は 「「「「「・・・はぁ・・・・・///////」」」」」 と一瞬でやられちゃったらしい。瞳が乙女LOVELOVEモード全開である。 (・・・・・・はう〜っ・・・・・・かっこよか〜・・・・・///)←こいつも 場所は変わって、只今二人で歩いております。 「今日は、映画を見に行くのだったな、あかね?」 「うん!でもよかった?私が選んだヤツで?」 「ああ」 「そう?よかったー!ずっと見たかったヤツなんだー!!」 満面の笑みで答えるあかねに泰明は 「お前さえ一緒なら、私は何処でも構わない」 (は、はずかしか〜〜〜〜〜〜あんた!!・・・・・・・ん?) 「や、泰明さん・・・・・・///」 (やられてるのね・・・・・・・・・・あかねちゃん・・・・・・・・) そして見詰め合っちゃたりして、もーイイ感じにイイ雰囲気の2人である。 (なんか・・・・・・こっちが恥ずかしいんですけど////) 今やあかね命の泰明と、顔を赤くして乙女の瞳全開であるあかねちゃん。 (でもここは、道の真ん中) 「愛してる。あかね」 「や、泰明さん・・・・・・///」 「あかねからも聴きたい」 「!!」 「あかね・・・・・・」 「〜〜〜〜〜っ、///あ、あたしも、・・・・・・愛してるっっ///////」 (あ〜、アタシなんか邪魔くさか〜〜〜〜〜) その言葉に泰明は、満足した様に微笑むとあかねにそっとキスをする。 (それでもここは、道の真ん中) 「!!!」 「愛してる・・・・・ずっとお前だけを。」 (コイツに羞恥心というものはないのだろうか・・・・・・?) (・・・・・・でも、あたしも言ってほし〜〜〜〜〜っ!!・・・・・・くはっ!!)←なんか壊れたみたいデス もう2人の世界まっしぐらの勝手にしてくれカップルである。 因みにここが路上だということも早く思い出してくれ・・・ (ん?どっかで聞いたことある会話だったなあ・・・・なんか最後らへん・笑) |
(水屑 ユエ様のコメント) あはははははははははははは・・・・・・・・・・・・・・笑うとけ笑うとけっ!! またやっちゃったのね創作。例によって半ギャグ・・・・・・ そして、またしても押し付ける。さ、最悪だ・・・・・・(汗) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふっ・・・・・・・・・・・・・・・・・くっ!! ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ・・・・・・・←逃亡 |
(イリスより) 待てっ!(ガシィッ!) こんな素敵なものを貰って、イリスが逃がすとでも思ってらっしゃるの?(凶笑) さぁ、ご自分の運が悪かったと思って、諦めてくださいな。また、お待ちしております(極悪人) |