迎えに来てね!
〜京バージョン〜


『朱雀召喚っ!!!』

ドッカーーーーーン!!!

「うっっ!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・汗」
〈ふふ、またまたわけわかめ〜になっているね、あかねちゃん〉

そりゃ隣にいた人がいきなりやられちゃ混乱もするわな。
えっ?何がどーなったって?またですか〜?やれやれしょうがないな〜

つまりこういう訳。


出掛けようとしていた二人がいます。そこに今度は背後から朱雀ちゃんが飛んで来て友雅を直撃しちゃったワケなんですね〜

まあこの朱雀を飛ばしたのはアイツしかいないけどね。
と、今話してた人物が走ってきた。
彼はねーちゃん大好きシスコン◎、天の朱雀・イノリである。

「よう、あかねっ!」
「イノリくんっ!!」
「わりーわりー、朱雀出す練習してたらよーなんか方向狂っちまった」
「私は平気だけど、友雅さんが・・・」

と、足元ですっかりのびている人物を指す。

「なんだよコイツ、あれだけでのびてんのかぁ?」
「あ、あれだけって・・・・・・」
〈確かに朱雀出しといてあれだけって・・・・ねえ・・・?〉

「で、なんでコイツここに居るんだ?」
「あたしと出掛けるとこだったんだよ」
「ふ〜ん、しょうがねえな。オレが連れっててやるよ」
〈あっ!!コイツはじめっからそのつもりだったなっ!!〉

「えっ、いいの?!」
〈おいっ、友雅はほったらかしかっ?!オイ?!〉

「ああ、コイツがこーなったのもオレのせいだしな」
「ほんと?うれし〜〜〜っ!」

(ねーちゃんよりかわいいぜっ!!あかねっっ!!!/////)
〈その思想、大変危ない様に思われます〉

「じゃあ行こうぜあかね」

もう友雅ほったらかし、さっさと出掛け様とするイノリに声を掛けたのは、ま〜言うなら犬二人組?
〈だって耳とシッポがみえるじゃんっ〉

「神子」

刷り込みをされた雛鳥・・・もとい、地の玄武・安倍泰明と

「神子殿」

忠犬街道まっしぐら、天の青龍・源 頼久である。

「泰明さん、それに頼久さんもっ!どーしたんですか?」
「そーだよ!オレ達は今から出掛けるんだよっ!!」

と問いかける2人に

「神子、北山について来て欲しい」
「神子殿、墨染の桜が満開ですので御一緒して頂けないかと」

と言うコイツらはどうやら゛心のかけらイベント"らしい。

「だからコイツはオレと出掛けるっつってんだろっ?!」
〈んもー、すーぐキレるんだから。何気に現代っ子っポイよ、キミ?〉

「神子」
「神子殿」
「だから聞けよっ!人の話!!」

イノリなんかまるで眼中にない犬二人組と、身長差でチョット圧倒されつつ反抗中のイノリ。

「え、あ、えーと・・・・う〜〜〜〜っ・・・・・」

そしてまたまた混乱中のあかねちゃん。

「もういい!おい、行こうぜっ!あかねっ!!」
〈もっと心を広く持たんといかんよ、キミ?〉

耐え切れなくなったイノリがあかねの手を引いて出て行こうとする。
すると、ちょっと溜息をはきつつ泰明が呼び止める。

「まて、イノリ」
「だからなんだよっ!!」

と振り返ったイノリを襲ったのはカメ・・・・・・・・・・・間違えた!玄武、げんぶっ!!

「うわーーーーーっっ!!」

「イ、イノリくんっ!!」

そして、またまたわけわかめ〜なあかねちゃん。
そりゃフツー仲間同士で四神なんて召喚しないよね。
〈いや、あのフェロモン男がやったか・・・〉
〈ん?・・・・・はっ!コイツもか!!〉
泰明の横に居た頼久も青龍の札を手にしてるとこ見ると、先越されたらしいがコイツもイノリをヤルつもりだったらしい。
〈お、お前ら。仮にも八葉に・・・・・・・・恐ろしい世の中だ・・・・信じられるのは自分だけだ〉

「さあ神子、邪魔者は排除した。行くぞ」
〈じゃ、邪魔者って・・・・・・排除って・・・・・・〉

「神子殿、この頼久と参りましょう」
〈お前もさあ・・・・少しはイノリを気遣ってやれよ・・・・・なあ?〉

「え、だ、だってイノリくんが・・・・」
〈そうそうこんな風に。あかねちゃんやさしか〜〜〜〉

「問題無い」
〈出たっ!!決め台詞っっ!!〉

「行くぞ、神子」
「参りましょう神子殿」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〈おやおや、なんか空気がおかしいですねえ・・・〉




「行くぞ、神子」
「参りましょう神子殿」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)




「行くぞ、神子」(怒)
「参りましょう神子殿」(怒)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒・怒・怒・怒・怒)


〈えー・・、ここに居るのが非常にツライ空気になってきました・汗〉


「頼久、神子は私と出掛けるのだ」
(神子は私のモノだ)

「泰明殿、ここはお引取り頂きたい」
(神子殿は私が一生お守りするのですっ)

なにやらあかねちゃんほったらかしで睨み合っております。
そしてあかねちゃんはというと、

「え、あ、え、んーと・・・・どーなって・・・?・・」

と、思った通りわけわかめ〜〜〈しつこいって!〉でした。

〈えーと、あの二人はどーなったかな・・・?〉





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
_____現在気温・マイナス50度_____〈汗〉





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えーー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

誰かこの状況を助けてやれーーーーーっっ!!


「神子様」

だ、誰だ?!ああそうか、この人が居たんだった。
〈全然しゃべんなかったから、忘れてたよ・・・〉

「あ、藤姫。ね、ねえ・・・どーしよう・・・・・?」
「そうですわね、せっかくお出かけの御予定でしたのに。 ・・・・・・・そうですわ神子様!今日は私と一緒に遊びましょう!!」
「えっ!?」
「神子様はお嫌ですか?」
「え、いやそんなことはないけど・・・・・」
「では決まりですわ!あちらで貝合わせでもいたしましょう!!」
「え、でも、二人は・・・?」
「うふふ、だいじょうぶですわ」
〈何がだいじょうぶだ?!何がっ?!〉
「参りましょう、神子様」
〈だから何がだいじょうぶなのっ?!何が?・・・・・・・・・・・・・・ねえ、何?(涙目)〉

未だ睨みあってる二人と、その辺にゴロゴロと転がっている皆さんの事なんかアウトオブ眼中の藤姫は、あかねの手を引いてスタスタと争奪戦が繰り広げられた部屋を後にしようとしている。

(ふふ・・・・今日も神子様は私のものですわね)
〈も?もっ?!・・・・・・ということは、いつもこんな感じか・・・・〉

(黙っていれば皆様、いつも勝手に自滅ですもの)
〈か、確信犯だ・・・こういう人が恐いんだよ・・・・〉
(神子様は・・・・・・・・

わたくしのモノですわーーーーーーーーーっっ!!

ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ)




どーやらあかねちゃんをGETしたのは八葉の皆さんではなく、神子様ばんざい・藤姫でありました。
このままいくと、どーやら藤姫とのEDになりそうです。(笑)
しかし今回で終わりのくせにいいのか?こんなんで?
本当に満足かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!


もう・・・・・何も言うますまい・・・・・・・・・フフ・・・・・
やっぱり私なんてこの程度・・・・・もっと精進しろっ!!
はははははははは・・・・・・・・・・・・・・ふぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・逃げますっ!!!!

(イリスより)
待てっ(がしぃっ!!)ふふふふふ、こんな素敵な創作を頂ける方を、イリスが逃すと思いまして?
さぁ、もう逃げられませんわよ(笑)
とっても楽しい創作を有難うございました♪