ORIGINAL AFTER STORY
シオン・サフライン 《紫苑》《貴女へ続く心〜友から友へ〜》《PROGRAM START》出演 アンジェリークの幼なじみで親友 瞳は淡い紺色で髪は光等によって金茶色もしくは栗色に見える。はっきりきっぱり美少年顔で、父親と兄二人とはそっくりで入れ替わっても分からない程である。 兄弟ばかり上下合計七人もいる為どうにも男っぽいと言うより男そのものの言動及び行動をとることがしばしばある−実は自分を男だと思っていた時期もあり、その頃アンジェリークも男だと信じきっていた(爆笑)−。性格も当然男っぽく、自分とはまるで逆の性格のアンジェリークを甘やかす傾向がある。 アンジェリーク同様王立スモルニィ女学院に幼等部より入学、腐れ縁からアンジェリークとクラスの違ったことがなかった。 彼女のその後は・・・・・ 高等部卒業後、大学部には進学せず聖地配属の騎士団に入団すべくそちらの方向に進学する−因みに入学当初やっぱり男に間違えられて一騒動あったらしい(笑)−。 女子ではトップ、全体でもトップクラスで卒業するとすぐに地方警備隊に配属。着実に仕事をこなし、飾らない性格から周囲の定評も良く、異例な程のスピードで本人の希望により聖地の警備隊に移転−元の警備隊では残ってくれるよう可成の高待遇を示したが首を縦に振らなかった−、そちらでも確実に成績を伸ばし、更に女王近衛騎士団へと進み、女王近衛騎士団としては初めての女性団員として任命式典でアンジェリークと再会する。 女王近衛騎士団に入団後は、主将である炎の守護聖を上手くあしらいつつ仕事に従事、更には少々仕事に不真面目な主将を以前会った頃に掴んだ数々の弱みで働かせ、同年の仲間や古株の団員からも信頼を早々に獲得、そのうち『主将を取っ捕まえたれりゃシオンを使え』とばかりに仕事が増えたが、本人人をからかうのが好きなこともあって苦にせず主将を取っ捕まえに行く毎日であった。 二十九という女性としては少々遅い時機に結婚、惜しまれながら−何せ上記した通りなので(笑)−寿退団する。相手は同じ女王近衛騎士団の一人で、どちらかといえば腕っ節よりも頭脳を買われて入団した男である。 子供は三十路過ぎの高齢出産で一人 出産後に夫婦の協議の上希望して旦那は主星の警備隊の方に配属転換させてもらい、聖地を後にする−旦那も主星生まれだが聖地の外の生まれだった−。 夫と子供を大切にする良き妻であり良き母−ただし、ちょっと大味で豪快な子育てをしたが−として彼女にとっては幸せに満ちた人生を歩む。 彼女の子供は女の子で、名前は友人の名を貰って《アンジェリーク》と名付け、口癖のようにこう言ったという。 『アンジェリークの名前はね、母さんにとって父さんと同じくらい大好きな人の名前を貰ったんだよ。とっても可愛い人でね、僕は、母さんはアンジェリークにアンジェリークみたいになって欲しくて、アンジェリークって、名前をつけたんだよ』 ソレイヨルド・ルナシェーナ(ソレイユ・ルナ) 《MY SISTER》《PROGRA MSTART》出演 アンジェリークの少し年の離れた姉 色彩はほぼ母親譲りであったが片目だけ父親の色をもらった為オッドアイ−右がグリーン左がブルーグリーン−で髪はセピア、容貌は全面的に父親譲りであるが妙に無性的なイメージが強い。 性格は生まれながらのマイペース、何処までも『我が道を突き進む』タイプである為、妙にズレた言動で人を振り回すことが多々あり、更にそれに本人は気がつかないという、けっこう端迷惑な性格である。 父親譲りの容貌の為か男友達が多く−当然だがシオンの兄達も友人である−、進学は父親の母校であった元男子校であった−因みにこっちも入学してから知り合った人物にはしばらくは男だと信じられていた(爆笑)−。 彼女のその後は・・・・・ 飛空都市から帰った足でそのまま約束の相手との待ち合わせに向かうが、実は約束の相手というのが結婚を約束した相手であり、約束の内容も新居の家具を見に行くというもので、女王試験の終了を待ってから−アンジェリークにも出席してもらう為である−結婚。この相手、実は幼稚園からというなっがぁいお付き合いを経た男性だが、外見及び性格はソレイユ・ルナとは正反対の、性別逆転夫婦である(爆笑)。 結婚後しばらくは共働きだったのだが子供を出産後、旦那の方が退職して専業主夫となり、仕事を続ける。 子供は二卵性の男女の双子一組と男の子で、異常に若く見える両親の遺伝子のお陰で実際年齢と外見年齢の差が開き、子供達の授業参観ではそのうち兄だと信じられ−姉ではない(大爆笑)−、実際年齢を知って何人かの子供の担任の目眩を呼んだらしい。 彼女は最初女の子には妹の名前をつけたかったのだが、その妹が時々お堅い主席守護聖の目を盗んで遊びに来るので、《ラウンディース(陸)》《シーダリュース(海)》《スカイシェイド(空)》と名付けた−因みに旦那は《アーシアス(地球)》と言う−。 彼女もまた幸せな生活を営み、時折感情の表われにくい顔に笑みを浮かべ、双子達に語ったという。 『私の妹さんはそれはいい子だ。お前達はお前達自身以外にはなれないが、あの子のように、全てからでなくてもいい、少なくてもいいから、誰かを愛して誰かに愛してもらえるような、そんな子になってもらいたい』 そしてまた、こうも言ったという。 『お前達は、特にラウンドとスカイは双子だ、普通の兄弟以上の繋がりがあるかもしれない。それを断ち切るようなことはしないでくれ。私は妹さんがいて幸せだったから、お前達も、きっとそんな風に思えると思うんだ』 彼女達が歩んだ路は、似て異なったが、一つだけ少しも違わないことがあった。 それは、たった一人のとても大切な万年少女のような可愛い天使を、その人生の終焉まで忘れなかったということである・・・・・ END |